『内窓設置前』その1
サーモカメラで撮影した内窓設置前の写真です。
この日は、外気温10.7度 湿度46%の良く晴れた冬の朝に撮影しました。
サーモ写真の中央青い部分が、アルミサッシ+アタッチメント付き普通複層ガラスの既設窓で
北側に面しています。
東側より差し込んだ太陽の熱で内壁のもっとも温度の高いところが19.8度です。
これに対し、窓上部(SP2)10.8度、窓中央部(SP3)11.2度、窓下部(SP4)8.5度と外気温と
同じか、低いくらいの既設窓です。
お店の待合室であり、窓下のベンチシートでお客様が座っていると後頭部がスースーと
冷気を感じ、いくら暖房してても解消出来なかったそうで、数年前、他工事店様でアタッチメント付き
普通複層ガラスに入替えしたが、『スースー』が解消されることが出来なかったようです。
『内窓設置前』その2
この写真は、東側に面した事務室側の窓で待合室同様、アルミサッシ+アタッチメント付き普通複層ガラス仕様の既設窓となります。
内壁上部の温度(SP1)は、待合室同程度の19.1度ですが、既設窓は、日差しで暖められて窓上部(SP2)28.0度、窓中央部(SP3)21.1度、窓下部(SP4)26.5度、といずれも内壁温度より高温になっていました。
こちらの部屋も暑かったり寒かったりと暖房冷房共に効きを感じにくかったそうです。
つまり、内窓設置前のその1・その2ともに、外気温&内気温に左右されてしまうアルミサッシ 普通複層ガラス仕様ではお客様は、不快に感じられていたという事です。
『内窓設置後』その1
取付け直後の写真です。
内壁温度(SP1)16.9度に対して内窓表面温度(SP2~SP7)17.0度~15.0度と安定し写真奥側の
入隅壁がもっとも温度が低くなっています。だたし、作業直後のため出入口戸が全開&無暖房での写真です。
内窓4枚建戸、中央部分を全開にするとやっぱり青々しく寒そうですね。
もっとも低いところで11.6度となっており外気温と変わりません。
よって、内窓全閉し暖房すると待合室の温度環境が安定することなり、待合室でのお客様の頭がスースーすることも緩和される事と思います。
『内窓設置後』その2
こちらも取付け直後の写真です。
取付した内窓のガラスは、暖房熱を最大限、外部に逃がしにくくする効果を発揮する断熱タイプのLowE複層ガラスを組み込んでいます。
断熱LowEガラスの特徴として外からの暖かい日差しは室内に取り込み、室内で暖めた熱は外部に伝えにくくします。
よって、東面に面したこの窓の場合、夏場の強い日差しの熱も、上記写真同様、内窓を通して温度上昇しますが、外部に簾を使用するという確認をしているので緩和出来ると思います。
夏の強い日差しは、外窓の外側で遮蔽した方が効果が高いんですよ!
内窓全閉の時の内壁温度(SP1)は20.1度、内窓部分温度(SP2~SP7)は、21.6~29.5度になっています。
内窓左側全開にすると25.7度~33.9度と上昇しました。直射日光が当たっている窓の下枠付近が熱せられているのが写真から判断出来ます。
こちらの部屋も暖房を入れると外気温に左右されず、暖めた空気が外部に逃げにくくなるので室内は過ごしやすくなります。
『内窓設置後』その1&2
◎製品仕様
待合室 YKKAP製マドリモ 内窓 プラマードU引違い4枚建 テラスタイプ
クレセント仕様 木目ナチュラル色(E3)
断熱LowE複層ガラス透明(ニュートラル系)
W2,570×H1,540㎜
事務室 YKKAP製マドリモ 内窓 プラマードU引違い2枚建 窓タイプ
クレセント仕様 木目ナチュラル色(E3)
断熱LowE複層ガラス透明(ブロンズ系)
W1,660×H1,320㎜